東京海上ホールディングス <8766> は10日、米国の大手保険会社「HCCインシュアランス・ホールディングス」を買収することで合意したと発表した。取得額は約75億3000万ドル(約9400億円)。

HCC社は米国をはじめ英国、スペインなどで損害保険や医療保険事業を展開する世界トップクラスの保険会社。1974年創業で、過去10年間の税引き後利益は年平均11.1%の伸びを示しており、成長性、収益性が高い。従業員数は約2500人。

東京海上は2008年以降、欧米で大型のM&Aを実施しており、同年に英国のキルン社と米国フィラデルフィア社、12年には米国デルファイ社を買収。さらに海外での保険事業を拡大させるため、今回のHCC社取得となった。子会社の東京海上日動を通じて完全子会社化する。

HCC社を買収することで、海外保険事業の収益は買収前対比38%増の約1750億円と大幅に増加し、グループ全体に占める海外保険事業の割合も38%から46%に上昇する。(ZUU online 編集部)

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