ロンドンに拠点を置く複数の大手ファンドが英国の欧州連合(EU)離脱を懸念して、移転計画の策定を進めている。英サンデータイムズが明らかにしたもので、デービッド・キャメロン首相率いる保守党が5月の英国の選挙で勝利し、同国のEU離脱を問う国民投票の実施が濃厚となったことを踏まえ、離脱の可能性への備えを進めている模様だ。

サンデータイムズによれば、複数の大手ファンド会社が匿名を条件に、「移転準備のための委員会を設置した」と同紙に明かしたとのこと。

また、EU域内に本拠を置かなければ投資商品をEU経済圏で販売できないことから移転を迫られる可能性があるとの趣旨で話したとのこと。移転先としては、ルクセンブルクなどが候補に上がっている。

さらに、大手格付会社のS&Pも懸念を表明しており、英国の「AAA」の格付けを引き下げる可能性にも言及したことが明らかになっている。(ZUU online 編集部)

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