1つめのアンケート:バス・トイレ別

まず初め1つ目に紹介するアンケートは、全国宅地建物取引業協会連合会が行った全国2,350人の一般消費者(男女)に対して実施した「一人暮らしに関する意識調査」だ。この中では「重視する部屋の設備」について、1位は「バスとトイレが別」、2位は「収納スペース」、3位は「エアコン付き」という結果になった。

ちなみにこのアンケートでは、「隣に住んでいて欲しい男性タレント・女性タレント」も発表されていた。それぞれ、1位は「明石家さんま」、2位「福山雅治」、3位「向井理」、1位は「綾瀬はるか」、2位「天海祐希」、3位「ベッキー」「堀北真希」(3位同率)とのことだ。

さすがにこれは実現できないスペックであるが、物件を選ぶ際にこのようなアンケートも活用してみるのも良いだろう。


2つ目のアンケート:駐輪場にも厳しい目が

2つ目に紹介するのは、株式会社つなぐネットコミュニケーションズが公表した「マンションの駐輪場に関するアンケートリサーチ結果」だ。マンション敷地内の駐輪場を利用している人のうち、約半数の人が駐輪場に「不満あり」という結果がを出している。

不満の理由としては、1位が「スペースが狭く出し入れしにくい」、2位が「2段式のため、出し入れしにくい」、3位が「利用料がかかる」となっている。また自由記述式の回答では「電動アシスト自転車の利用が増えており、2段式の場合、上段の利用は重量等で困難である。」という意見もあった。


見えてきた3つのポイント

それではこれらの2つの調査結果から見えてきた投資用ワンルームマンションの選び方のポイントを3つ挙げてみよう。まず都内の築浅の賃貸マンションでは「エアコン付き」物件は一般化しているため除外する。そのためポイントとして、①「バスとトイレが別」、②「収納スペース」、③「駐輪場」について解説する。


ポイント1.脱衣所

1つ目のポイントは「バスとトイレが別」である。この点も、都内の築浅の物件では一般化しているが、物件ごとに差があるとしたら、十分な脱衣スペースがあるかどうかだ。

一人暮らしだとしても、友達や家族が泊りに来る時がある。その時にバストとトイレが別だったとしても脱衣所が無いと使いにくい。図面だけを見て25㎡のワンルームマンションを購入する場合は、間口が3.2m以上あれば十分な脱衣所まで確保されている可能性は高い。ため、図面を良く見て欲しい。


ポイント2.ウォークインクローゼット

2つ目のポイントは「収納スペース」だ。収納スペースもウォークインクローゼットまであると評価が高い。だが、表示だけウォークインクローゼットとなっていて、実際に中に入れば狭い場合もあるため注意が必要だ。

特に女性の入居には、案内時にウォークインクローゼットが決め手になるケースも多い。内覧して十分な広さのウォークインクローゼットがあるか確認したい。


ポイント3.2段式ではない駐輪場

3つ目のポイントとしては、「駐輪場」が上げられる。駐輪場は、オーナー側にとって大した収益を生まない空間であるため、面積が狭く粗末な作りが多い。そのため条例で規定された台数を無理やり確保するために2段式で作られるケースもある。

しかしこの2段式駐輪場であるが、実際、男性でもかなりの力が必要で、しかも不安定な構造物だ。子供や女性に使いにくい2段式駐輪場は入居者の不満に繋がってしまう。


テナントリテンションを考えよう

以上、マンションのアンケート調査に基づき、投資用ワンルームマンションの選び方を見てきた。「脱衣所」と「ウォークインクローゼット」、「2段式ではない駐輪場」の3つをしっかり確認することがポイントだ。テナントリテンションの力を備えた物件は後々高収益を生み出すことが期待される。(ZUU online 編集部)

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