土用の丑の日
(写真=PIXTA)

梅雨明けとともに、気温が一気に上昇。いよいよ夏本番となると迫ってくるのが、土用の丑の日だ。恒例の、ウナギの蒲焼や、うな重が話題になることも増えてくる時期だ。

他方で、蒲焼にもうな重にも欠かせないの主役のウナギについては、安心できない側面もある。その最たるものが昨年、夏本番を目前に実施されたウナギの絶滅危惧種への指定で、国内で流通するウナギの一種である二ホンウナギの確保に黄信号が灯った格好だ。

経緯としては、国際自然保護連合(IUCN)は昨年6月、同ウナギを絶滅危惧種に指定して、社会的に注目された経緯がある。IUCNによる指定そのものは、ウナギの漁獲量や消費量を規制する法的な拘束力はないものの、希少動物の取り引きを規制するワシントン条約の対象となるかどうか、参考にされるため、潜在的な影響力に懸念が集まる。

もしも、ウナギの商業取引が規制される事態に発展すれば、供給不足や価格の高騰にもつながりかねない。万が一そうなれば、ウナギ蒲焼の販売業者にも、ウナギ料理屋にも打撃となりかねない。

さてその、ウナギが主役となる土用の丑の日を目前に、ウナギ経済を支えているともいえる、ウナギ養殖に関連する銘柄をここでは紹介する。