三菱自動車 <7211> は7月27日、11月末で米国での自動車生産を終了すると発表した。米国ではイリノイ州の工場で「アウトランダー・スポーツ」を生産していたが、今後は同モデルの主力生産拠点の岡崎工場(愛知県岡崎市)に集約する。
米国の小会社「ミツビシ・モーターズ・ノース・アメリカ・インク」が生産、販売を手掛けていた。生産終了に伴い、同社については買い手を探していく。米国は、今後も需要の増加が見込まれる成長市場であることから、日本やタイから製品供給を継続し販売拡大に取り組むという。
三菱自動車は1988年にクライスラー社との合弁会社で米国での生産を開始。1991年にクライスラー社が持つ株式を買い取り、三菱自動車の工場として生産を続けてきたが、クライスラー社向けのOEM生産が終了するなど、2009年に生産数が大きく落ち込んだ。
12年以降は北米やロシア、中南米などに向けて「アウトランダー・スポーツ」を生産し、生産台数と稼働率の引き上げをしてきたが、ロシア向けの需要が落ち込むなどの影響で生産数がさらに落ち込んだことから、撤退を決めた。最大生産台数は2000年の22万2千台。生産台数は14年には6万9千台だった。(ZUU online 編集部)
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