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(写真=PIXTA)


先週の中国株式市場

◆中国株 一進一退 空売り規制強化も投資家心理が弱気に

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◆先週の概況

先週の中国株式市場は高安まちまちでした。ハンセン指数は週間で0.3%下落し、2万4,552ポイントで終了しました。一方、上海総合指数は週間で2%余り上昇し、3,744ポイントとなっています。

上海総合指数は、PMIの悪化で売り先行となったものの、政府の空売りの停止などの株価対策で反発し3,700ポイントを回復しました。ただ、不安定な相場の中で、投資家心理は依然として弱気で上値は限定的でした。

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中国株式市場バリュエーション

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業種別リターン

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香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング

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◆上昇

マカオ政府が7月から中国のパスポート保有者の一時滞在ビザの規制を緩和し、客数減少に歯止めがかかるとの思惑が出ている中で、カジノの銀河娯楽(ギャラクシー・エンターテインメント、ホテル・レストラン、0027)と金沙中国(サンズ・チャイナ、ホテル・レストラン、1928)が揃って大幅に上昇しました。

また、原油価格が週間で約5%下落したことからコスト減への期待で、国泰航空(キャセイ・パシフィック・エアウェイ、旅客航空輸送業、0293)が2%超値上がりしています。さらに、交通銀行(バンク・オブ・コミュニケーション、商業銀行、3328)をはじめ、匯豐控股(HSBCホールディングス、商業銀行、0005)や中国建設銀行(チャイナ・コンストラクション、商業銀行、0939)などの銀行株も堅調でした。

◆下落

利豊(リー&ファン、繊維・アパレル、0494)は週間で8%超下落し、下落率がトップとなりました。また、ディファンシップとされる小売や電力などの銘柄も売られました。

なかでも、中国旺旺控股(ワンワン・ホールディング、食品、0151)は週間で6%下げたほか、電能実業(パワー・アセッツHldg、電力、0006)も週間で2%超下落しました。さらに、中国蒙牛乳業(チャイナ・メンニウ、食品、2319)は外資系証券のアナリストが投資判断を「売り」に引き下げたことが嫌気され、週間で約5%値下がりしています。