先週発表された主な経済指標
◆8月8日 中国貿易収支 7月 +430.3億ドル 市場予想 +547.0億ドル、前回 +465.4 億ドル
輸出 7月 -8.3% 市場予想 -1.5%、前回 +2.8%
輸入 7月 -8.1% 市場予想 -8.0%、前回 -6.1%
7月の中国の輸出は前年比8.3%の減少と、1.5%減の市場予想を下回って減少率が拡大しました。また、7月の輸入は8.0%減を見込んでいた市場予想とほぼ一致し、前年比8.1%減と減少率が前月から拡大しました。こうしたなか7月の貿易収支は430.3億ドルの黒字となりました。
輸出については、「中国輸出金額の推移 地域別」のグラフを見ると、7月の各地域向けの輸出は前月から軒並み悪化しました。特に米国向けの輸出(6月の161→7月の153)と日本向けの輸出(6月の123→7月の117)の減少に注意が必要です。一方、輸入については、前年比が前月より下げ幅をさらに拡大した原因としては、弱い内需、原材料の価格の低迷が挙げられます。
◆8月9日 生産者物価(PPI、前年比) 7月 -5.4% 市場予想 -5.0%、前回 -4.8%
7月のPPI は5.4%減と前月から、41か月連続でマイナス圏にとどまっています。原油などの原材料価格が下落したことや中国国内需給の低迷などが主な原因だと考えられます。
◆8月9日 消費者物価指数(CPI、前年比) 7月 +1.6% 市場予想 +1.5%、前回 +1.4%
7月のCPIは前年比1.6%上昇し市場予想を上回りました。内訳をみると、食料を除くCPIが小幅に改善したほか、食料関連のCPIも大幅に改善しました。とりわけ、豚肉(16.7%増)などの値上がりが目立ったほか、税率の引き上げで煙草の価格は前年比6.8%上昇となりました。
