――まずは、最近中村さんが担当されているお仕事について教えてください

中村 大きく分けて3つあります。1つ目は、MLSのアジア事業を全部委託で受けています。もともとはMLSに居たのですが、一旦FCバルセロナに移った際にアジア事業がストップしてしまいました。それで、バルサを辞めた後にLeadOff Sports Marketing社のサッカー事業を立ち上げました。もともと、LeadOff Sports Marketing社は野球事業の会社だったんですが、サッカー事業を立ち上げるということでオーナーとパートナーの白井孝明と話して入りました。

その際にMLSと話をして、「今までやっていたことを引き継ぎますよ」と話したら、「中村に委託で」と言われました。そうすればMLS側は人件費がかからないですし、福利厚生もかからないですし、オフィス代・場所代もかからない、税金もかからない、などのメリットがありました。ということで、受託する話になったのです。私としても今までやってきたことができますし、安定した収入源になるので決めました。選手のスカウト、アジア向けのMLSのスポンサー営業・広報対応など、アジアで起きること全てを手掛けている感じですね。

2つ目が、マッチエージェントの資格を取得しまして、国際試合などのマッチメイキングをやっています。2012年にパンパシフィックチャンピオンシップの復刻版となる『ハワイアン・アイランズ・インビイテーショナル』をESPNと一緒に実施し、4チームをハワイに呼んで大会を開催したり、アレッサンドロ・デル・ピエロ選手とシドニーFCのジャパンツアーをサガン鳥栖さまと実施させていただいたりしました。

3つ目は、スポンサー営業や新規事業開拓です。例えば、ニューヨーク・レッドブルズとヤンマーさまの練習着のスポンサー契約のお手伝いをさせていただいたりしました。後は、アレッサンドロ・デル・ピエロ選手を『東日本大震災復興支援 Jリーグスペシャルマッチ』にキャスティングしたり、モバイルのゲームにダビド・シルバ選手やアレッサンドロ・ネスタ選手をキャラクターで出場させたり、という仕事があります。大きく分けると、以上の3つとなります。