(写真=同社HP)
フィットネスクラブ「RIZAP」などを展開する健康コーポレーション <2928> は8月12日、2016年3月期第1四半期(2015年4〜6月期)の連結決算を発表した。
同社は今年5月、消費者団体から広告表現について一部指摘を受けたことが週刊誌にネガティブな記事を取り上げられ、業績や会員数の伸びへの影響が懸念されていたが影響はなく、むしろ好調ぶりがうかがえる結果となった。
まず業績に関しては、営業利益が2700万円となり、前年同期の4億5900万円の赤字から一転、黒字転換となった。売上高は前年同期比43.1%増の121億円、経常損益は7500万円の赤字(前年同期は5億1500万円の赤字)、純損益は5200万円の赤字(同4900万円の黒字)だった。
また、新規獲得会員数に関しても、積極的な広告宣伝活動が奏功し、新規獲得会員数が累計35,000人を超えたとのこと。平成27年5月、6月と連続して月間売上高及び利用人数の過去最高を更新した。 大型店8店舗や海外1店舗などの出店もあったことに加え、利用者からの紹介による新規顧客獲得数が順調に伸びたとのことだ。
RIZAPが運営するパーソナルトレーニング事業の「RIZAP」では、ブランド訴求力を高めたCM放映や高付加価値の広告宣伝活動を積極的に展開。香取慎吾さんを起用したテレビCMが5月前期CM好感度ランキングで作品別2位を獲得するなど、ブランド認知の向上に貢献した。
また、美容・健康関連事業のうち、美容機器やフェイスマスクの販売が好調に推移。通販事業でも新規顧客の獲得が堅調だったという。一方、アパレル関連事業では為替の影響で原価率が上がり収益を圧迫するなど場面もあり、売上高は前年同期を上回ったものの営業損益は赤字幅が前年同期より拡大した。
健康コーポレーションでは、事業年度の上期に広告宣伝を行うことで新規顧客を獲得、リピート客となってもらうことでそれ以降は広告宣伝費を抑制するビジネスモデルを展開しており、ここ数年は第1四半期の営業損益が赤字となる傾向にあった。
しかし今期は、前期に広告宣伝費を先行投資として積み増した効果で、新規顧客の獲得効率が順調に推移し収益性が向上したため、第1四半期での営業損益の黒字化が達成できたという。(ZUU online 編集部)
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