ハースストーン
(写真=HEARTHSTONE HPより)

全世界3000万以上のプレーヤーを熱狂させているバーチャルカードゲーム、ハースストーン。欧米ではeSports(エレクトリックスポーツ)としても人気急上昇中だが、今度は「オリンピックの正式種目になるのではないか?」と巷(ちまた)を騒がせている。


年間1億円以上稼ぐプレーヤーも

eSportsが今一つ定着していない日本ではあまりピンと来ないかもしれないが、欧米ゲーマーのeSportsへの白熱ぶりは相当なもの。eスポーツを知らない人の為に簡単に説明すると、eスポーツとはビデオやコンピューター上で競われるスポーツゲームのことである。特に10 〜20代のゲーマーの間で爆発的人気を誇り、今や実際のスポーツをしのぐ勢いだ。

欧米でeSportがここまでの浸透した背景には、競技の勝敗にお金がからんでいるという要素が大きい。それも高額な賞金やブックメーカーという組織化された大規模な賭博を利用して、年間1億円以上を稼ぎ出すプロやアマチュアがいるというから驚きだ。


ミス・ユニバースの優勝者、次の大統領、セレブの結婚・離婚……何でも賭博の対象に

ブックメーカーは欧米では大人の娯楽としてすっかり定着している。ひと言で言えば合法な賭博場で、サッカー・野球・テニス・競馬などのスポーツはもちろん、ミス・ユニバースの優勝候補、次の大統領、セレブの結婚と離婚、はてはクリスマスの天候まで、ありとあらゆる日常的な出来事が賭けの対象となる。

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(写真=Betway HPより)

現在世界中に2000以上存在すると言われるブックメーカー。その中でも史上初のeスポーツ専門ベッティングポータルを世界に送り出したベットウェイが目をつけたのが、“神のゲーム”の異名を持つハースストーン。ベットウェイは「ハースストーンは2030年の冬季五輪種目になるか?」という賭けを始めている。いまだ開催地も決定されていない15年後の冬季五輪に「バーチャルカードゲームが正式種目として認められるか?」などとは、ばかばかしい賭けのように思えるのだが、老舗ベットウェイのアラン・アルガー氏は自信満々でこう語る。

「ハースストーンは世界中で大人気のゲームですし、『40カ国3大陸以上で競技されている』というオリンピックの種目資格にもバッチリ当てはまるのですよ。だから2030年の冬季五輪種目に認定されるというのも、決して夢ではないのです。むしろ、我々は99対 1のオッズはなまぬるいと思っているぐらいです」

ベットウェイのeスポーツウェブサイトでは、ほかにもあらゆるeスポーツゲームに賭けられる。グローバルオフェンシブ、リーグオブレジェンド、スタークラフト2、Dota 2……。。

同様の題目(2030年の冬季五輪の種目になるか)で賭けの対象となっているeスポーツとオッズは、Dota 2が79対1、CS:GO(グローバルオフェンシブ)が49対1、プアワールドオブサンクスが 499対1。ハースストーンは 99対 1だから、冬季五輪になる可能性がハースストーンより高いと見られているeゲームはいくつもあるということだ。

いずれにせよ賭けの結果に狂喜するか涙するかはしばらく先の話になる。(ZUU online 編集部)

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