三井物産 <8031> と住友林業 <1911> は15日、中国の総合建材企業「金隅股份(カナスミコブン)」傘下の「北京金隅装飾工程有限公司」(金隅装飾)に、第三者割当増資を引受けて出資参画したと発表した。三井物産と住友林業は、日本式の住宅内装設計や施工技術などを金隅装飾に導入し、省スペース化や安心・安全な住宅の中国での普及に取り組む。

増資後の出資比率は、住友林業が29%、三井物産が20%、北京金隅商貿有限公司が51%となる。

発表資料によると、中国の集合住宅は、顧客が自由に内装を設計する「スケルトン渡し」が主流となっている。一方で、最近では不動産価格の高騰で、都市部を中心に一戸当たりの面積が減少傾向にあり、作り付けの収納家具など省スペース化のニーズが高まっているという。

また、政府も内装付き住宅を推進しているほか、環境問題や健康意識への高まりもあり、ホルムアルデヒド対策などを施した住宅への関心が強まっている。こうした事情を背景に、中国では日本と同様に内装付き住宅の供給が増加傾向にある。

金隅股份は総合建材企業として住宅設備機器、家具、セメント等の製造・販売や、不動産開発・運営等の事業を幅広く展開。金隅装飾は、オフィス・商業施設等の内装を中心に手掛けているが、三井物産と住友林業の出資参画を通じて、住宅内装を主力事業に育てるよう注力する方針という。(ZUU online 編集部)

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