郵政3社が1万円から購入できる
三井住友信託銀行は、日本郵政グループ3社(日本郵政株式会社、株式会社ゆうちょ銀行、株式会社かんぽ生命保険)のみで運用を行う投資信託「日本郵政株式/グループ株式ファンド」の募集を10月5日より行うことを発表した。
この投信は、3社の時価総額に応じて各社の株式を購入し、運用するというもので、三井住友信託銀行の全店舗と、インターネットバンキング・テレフォンバンキングで1口1万円と少額から購入することができる商品となっている。
日本郵政グループ3社のみで運用するメリットとは?
この投資信託を購入することの最大のメリットは小口での投資が可能なことだ。日本郵政が公表した想定売り出し価格によれば日本郵政が1株1300円台、ゆうちょ銀行が1400円前後、かんぽ生命が2000円台前半となっており、3社とも最低売買単位は100株となっている。
そのため、もし、個人投資家が3社の株式を購入するのであれば、最低でも50万円程度の投資資金を用意する必要がある。それに対して、この投資信託では1口1万円から購入することができるため、投資資金が少ない個人投資家でも購入できるというメリットがある。
また、小口投資が可能であるということから、時間的な分散も可能になるメリットもある。株に限らず、全ての投資商品は日々価格が変動し、今は安いのか高いのかという判断が難しいものである。
そのため、一度にすべての資金を投資してしまうと高値で購入してしまい、含み損を抱えたままになってしまうということがしばしば生じる。
そうしたリスクを低減させるために、一度にすべての資金を投資するのではなく、郵政グループ3社に関する新情報やより大きな経済状況の動きに合わせて、投資額を増やすかどうかといった判断ができることや、ドルコスト平均法といった投資手法を用いやすいというメリットもある。