中国市場でのAppleは今後どうなるか?

Appleはより確実に中国で販売台数を伸ばしていく可能性が高い。目先には、中国におけるiPhone販売台数増加の起爆剤となるものが2つある。

1. 新型iPhoneの発売

昨年、中国はiPhone最新機種の第1次発売国から除外された。中国は世界最大のスマートフォン市場であるにもかかわらず、昨年は10月17日まで新型iPhoneが発売されなかったのだ。これは、米国での発売日の約1カ月後に当たる。だが今年は、中国でも米国や日本と同じタイミングの9月25日にiPhoneの最新機種が発売される(※提供元の記事は「6s」「6s Plus」の発売日より前に公開されました)。

iPhone 6sと6s Plusは、中国で「二人勝ち」しそうだ。現行機種の「iPhone 6」やApple初のファブレット「iPhone 6 Plus」が現在中国で売れに売れていることを鑑みると、同機種の改良版である「6s」や「6s Plus」の発売により同社製品の販売台数は加速するだろう。

2.LTE加入者数増加の余地

iPhoneが中国で成功した一番の要因は、同国でLTE加入者数が増加しつづけていることだろう。2014年1月にAppleが世界最大の携帯キャリア、中国チャイナ・モバイル(中国移動通信) からiPhoneの販売を開始したことにより、LTE加入者数は一気に増加している。同時に、チャイナ・モバイルがLTEネットワークを急ピッチで拡大していることも功を奏している。

チャイナ・モバイルにおけるLTE加入者数は、2014年1月の0人から2億900万人に急増した。今後LTE加入者数が増加する余地は非常に大きいのだ。中国チャイナ・モバイルにおける3G加入者数は現在、2億1000万人だ。

中国経済は厳しい逆風に直面しているかもしれない。だがAppleはこうした逆風の中を猛突進する用意ができているようだ。

ダニエル・スパークス(提供: The Motley Fool

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