◆Generali
Generaliは欧州中心に事業展開をしている。自国のイタリアに加えて、ドイツとフランスで高い構成比を有しているが、さらにその他の欧州における構成比も高いものとなっている。他の欧州大手保険グループ3社に比べて、欧州域外でのプレゼンスは今のところ高くない。なお、Generaliは、過去に保有していた米国の生命保険事業等を売却している。
◆Prudentialplc
Prudentialは自国の英国に加えて、米国のJackson National Group及びアジアにおいて積極的に事業展開している。収入保険料や営業利益は米国でのウェイトが最も高いが、将来の利益に基づくEEVや新契約価値ベースではアジアの位置付けが最も高いものとなっている。なお、新契約の年換算保険料では、アジアがほぼ5割を占め、主要各国で有意な水準を計上している。
◆Zurich
ZurichもAXA同様に幅広く海外展開を進めている。欧州では、自国のスイス以外に、ドイツや英国から高い営業利益を上げている他、スペイン、イタリア、アイルランド等からの営業利益も有意なものとなっている。ただし、こうした欧州からの構成比は全体の2/3であり、残りの1/3は米国、中南米、アジア等が占めている。特に中南米の位置付けが高いのが特徴的である。
◆Aegon
Aegonも保険料、基礎利益及び資産で見ると、自国のオランダの構成比が3割弱で、英国も2割程度を占めているが、米国を中心とした北米・中南米の構成比が5割程度と高くなっている。