配信だけでなく編集部が記事を書くことも特徴

日本の新聞も紙面からニュース記事を配信するサービスを行っているが、エスプレッソの場合、編集部が新たな記事を書き下ろしている点がポイントだ。

エスプレッソのアプリをインストールすると、毎朝、午前6時までにその日に頭に入れておくべきニュースがスマホに5本ダウンロードされる。1本の記事は120から140ワードで、読むたびに「読了」という印がつく。

通常のエコノミストの記事は短いものでも400から600ワードであるため、ジャーナリストたちはエスプレッソ用に短く、要点をついた記事を書くことになった。読者が5本すべてを読み終えると「これで終わりです」という文章が出る。

執筆はジャーナリスト全員が交代制で行っているが、ロンドン、香港、ニューヨークの午前6時をめがけて、1日に3つのバージョンを出している(読者にとっては1日に1回)。月曜から金曜までのサービスで土日は休みだ。


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昨年11月のサービス開始から10カ月で、アプリが90万回ダウンロードされたという。85%がすでにエコノミスト本誌を有料購読していた人だ。
本誌の購読者は無料で読めるが、非購読者の場合、月に2.49ポンド(約450円)で閲読できる。または、5本のうち1本までは無料で読めるようになっている。