人気業種はなぜか金融、自動車、小売・外食

一方、就職したい業種に関する質問の回答を見ると、金融・法人向けサービス (銀行、証券、クレジット、保険など)、自動車・重機械 (自動車、自動車部品、二輪車など)、小売・外食 (コンビニ、スーパー、百貨店、外食など)が人気であり、ベストテンのランキング志向とは必ずしもシンクロしない業種が入っているところも興味深い。

希望業種がそのままランキング上位に登場しないばらつき感もこの世代ならではの、なんとなく発想に基づくものなのかもしれない。こう見ていくと、グローバルコンペティションで国内でも先進企業が多いはずのIT関連に人気がない点は気になるところだ。安定志向に傾斜するあまり、国内の主要産業が一体何なのかといった知見に乏しい状況も垣間見られる結果といえる。


就職先選定のポイントは給与 「やりがいある仕事したい」が4割

気になる就職先選定のポイントとして挙げているのは、まず給与額。次が雇用形態、そして離職率とまさに安定して給料の高いところを重要な選択肢としてあげていることが注目される。また勤務地や残業時間、残業代の有無など、業態、業種以上にカネに関するところに大きな関心を寄せていることがわかる。

また将来望む就業の形としてはやりがいのある仕事をしたいという回答が4割近くを占めているが、つぎが優良企業で安定的に働きたいという回答が多く、とにかく正社員で安定した生活というものを目指していることがよく理解できる。

大学に入ったばかりの学生を対象にした調査だけに、一見驚きだが、よくよく考えれば納得の結果ともいえる。
2年生は、ほどなく3年として就職活動に向き合うことになるわけで、自分が興味をもった業界、業種の状況や未来の見通しといった部分にももっと興味をもってもらいたいところだ。(ZUU online 編集部)

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