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(写真=ZUU online 編集部)

東京・御茶ノ水。東京駅から中央線で2駅、秋葉原の隣駅にあたるJR御茶ノ水駅で降りしばらく歩くと、「なぜこんなに楽器店ばかり並んでいるんだろう?」と疑問に思われるかもしれない。


明治の終わりから始まった御茶ノ水の楽器店

御茶ノ水駅の水道橋口から駿河台下の交差点に向かう明大通り沿いには多くの楽器店が連なっており、その数約40店だ。

1911(明治44)年、日本で一番古いプロのオーケストラ、東京フィルハーモニー交響楽団が結成された。1926年にはNHK交響楽団ができ、30年代には銀座のダンスホールでジャズなどの洋楽やそれをカバーしたものが人気になった。ちょうどその頃、御茶ノ水で楽器店が相次いでできた。下倉楽器、石橋楽器、谷口楽器が創業したのはいずれも30年代だ。この頃から、御茶ノ水が楽器の街という印象づけられたようだ。


御茶ノ水の老舗楽器店

下倉楽器店

1937年に創業した下倉楽器店は、何でも揃う総合楽器店としても有名だ。5つの試奏室がありサービスも充実している。駿河台を本店、大宮、八王子にも出店しており、音楽教室なども展開している。有名プレーヤーによるプライベートレッスンなどのイベントもあり、楽器を買った後も続けて通いたくなるのが特徴だ。

石橋楽器店

1938年創業の石橋楽器店は、エレキギター、ベース、管楽器を中心に取り扱う。もともと神田駿河台に楽器古物店を開いたことが始まりだったようだ。中古楽器を扱っていることも学生にとって受け入れられやすかったのだろう。

現在は全国の主要都市に店舗を展開し、中古楽器、アウトレット楽器の扱いやオンラインショップも展開している。楽譜は流行のものだけでなく、絶版のものや中古楽譜まで取り揃えられている。掘り出し物も見つけられるかもしれない。

谷口楽器店

1937年創業の谷口楽器店。レフトハンド(左利き用)ギターは、エレキとアコースティック合わせて500本を超す在庫を保有している。2006年9月に新社屋をオープンさせてから、エレキギターフロアは、レフトハンド専門にしたほど力を入れている。以前は谷口楽器店の顔とも言われていたアコーディオンやハーモニカだが、もちろん現在も取り扱っている。

クロサワ楽器店

御茶ノ水駅から徒歩1分と目に付く場所に位置している。レッド・ツェッベリンのジミーペイジも訪れたそうだ。上の3店に遅れて1967年創業。ギター工場を持つメーカーだったが、小売業に転換した。

現在、御茶ノ水周辺にはクロサワ楽器店系列が約10店舗も展開されている。また、関東を中心に店舗を展開している。楽器の輸入業も手がけ、米アコースティックギターメーカー、マーティンギター社の日本総輸入代理店としても有名。オンラインストアや音楽教室も展開している。

御茶ノ水には明治大学や順天堂大学、東京医科歯科大学など大学が多いことも、楽器店が支持された理由なのかもしれない。サークル活動でバンドを始める学生も多いだろう(ちなみにお茶の水女子大は御茶ノ水にはない)。

ネットでの買い物が一般的になったとはいえ、楽器は実際に触って、音を奏でて選びたいと思うもの。御茶ノ水はこれからも、楽器店の街として残っていくに違いない。(ZUU online 編集部)

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