5位 スコット・ダンカン (32)
エネルギー企業を相続 50億ドル(約5990億円)
原油・ガスパイプライン運営会社「エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ」を2010年に3人の兄弟と共に亡き父より相続。兄弟全員が億万長者だが、事業に携わっているのは非常勤会長であるランダ・ウイリアム氏のみ。全体94位、1点。
4位 トラビス・カラニック (39)
UberのCEO 60億ドル(約7190億円)
配車アプリで世界の注目を集めるウーバー・テクノロジーズのCEO。非上場だが、転換社債などで約70億ドルの資金を調達し、ウーバーの時価総額は500億ドル超となった。フォーブスの推定では、カラニック氏は少なくとも12%の株式を保有。
ウーバーの配車サービスは世界60カ国で展開しているが、各国で安全面や雇用に関する論争を巻き起こしている。特に欧州では規制の逆風を受けており、中国とインドそれぞれに10億ドルをつぎ込む計画だ。
ウーバーはカラニック氏にとって3番目のスタートアップである。1社目のオンラインファイル交換サービスは著作権の問題で米国映画協会や全米レコード協会などに訴えられ、2000年に破産申請。2社目の大容量ファイル配信サービス『レッド・スウッシュ』は2007年にクラウド・コンピューティングの『アカマイ・テクノロジーズ』に約1900万ドルで株式売却した。全体80位、8点。
3位 ジャン・コウム (39)
WhatsAppのCEO 77億ドル(約9230億円)
8億人のユーザーを持つ世界最大規模のスマートフォン向けメッセージサービスを提供するWhatsAppのCEO。Facebookが、現金と株を組み合わせて220億ドルで同社を買収し、コウム氏はFacebookの取締役に就任した。
生い立ちには苦労が多い。ウクライナで生まれ、16歳の時に母親とカリフォルニアに移住。経済状況は苦しく、母親はベビーシッター、コウム氏は床掃除で生計を立てた。コンピューターの才覚を持っていたコウム氏はヤフーに就職。2007年に退職するまで創業者の一人であるデビッド・ファイロ氏の元でセキュリティーやインフラのエンジニアとして9年間勤務。
2009年にWhatsAppを立ち上げ、アメリカンドリームをつかんだ。2014年10月、シリコンバレー・コミュニティ財団に約5億5500万ドル相当のFacebook株式を寄付している。全体60位、10点。
2位 ダスティン・モスコービッツ (31)
Facebook創業メンバー 84億ドル(約1兆円)
ルームメイトだったマーク・ザッカーバーグ氏とFacebookを創設した後、2008年に退職し、ソフトウェア会社アサナを起業。Facebookの株式は引き続き保有している。
慈善活動を活発に行っている。ウォール・ストリート・ジャーナルの元記者である妻と共同で慈善基金グッド・ベンチャーズを設立。マラリア撲滅から同性婚に至る様々な目的で数百万ドルを寄付している。同団体は、人工知能を手掛ける企業ヴァイカリアスへ1500万ドルの投資ラウンドを率いて、モスコービッツ氏は取締役に就任。ビル・ゲイツ氏やウォーレン・バフェット氏が始めた慈善活動ギビング・プレッジのメンバーである。
また、バーニング・マンという、人里離れた荒野で新たに出会った人々との共同生活を通して実験的な地域社会を体験するイベントの常連参加者である。全体55位、8点。
1位 マーク・ザッカーバーグ (31)
Facebook会長兼CEO 403億ドル(約4兆8300億円)
言わずと知れたFacebookの共同創業者兼会長兼CEO。若手部門では2位に大差をつけて首位に立った。全米全体では初めて7位にランクイン。Facebookの1日の利用者数が8月に10億人を達成したというニュースや、傘下のオキュラス社のVRヘッドセット「オキュラスリフト」の出荷開始の発表。これらはいずれも、ザッカーバーグ氏の資産を63億ドル押し上げるのに貢献した。
ザッカーバーグ夫妻は慈善事業への寄付を熱心に行っている。今年5月、先端技術の個人教育を推進する新会社アルトスクールの支援に参加し、夫婦で合わせて1億ドルの資金を提供。6月には不法移民への大学奨学金ファンドへ500万ドルを寄付。2010年にニュージャージー州ニューアークの公立高校制度への1億ドルの寄付を開始。
また7月に、夫妻が3回の流産の後、女の子の出産を控えているという非常に個人的な内容をFacebookで公表し、同様の経験をした人々を支援した。全体7位、8点。