15位 ジョージ・ペレズ(65)
マイアミ美術館がペレズ美術館に 35億ドル(4188億円)

マイアミのコンドミニアム販売が絶好調で、経営するリレイテッド・グループは過去最高を記録した昨年を上回る伸びを続けている。都市設計家としてスタートしたが、NYの不動産王スティーブン・ロスとの出会いが彼をこの業界での大成功へと導いた。美術愛好家としても知られ、マイアミ美術館への多額の寄付と美術品寄託により同美術館は2013年ペレズ美術館と名を変えて再オープンした。

14位 リック・カルーソ(56)
USCに難聴関連疾病研究で2500万ドル寄付 35億ドル(4188億円)

LAで不動産開発会社カルーソ・アフィリエイテッドを経営する。所有するThe GroveとThe Americana at Brandは全米でもっとも成功しているショッピングセンターと言われる。他にも大規模商業施設やビーチリゾートなどの開発プロジェクトが進行中。娘の難聴を治療してもらった縁で、今年6月母校である南カリフォルニア大学に難聴関連疾病研究のため2500万ドルの寄付をした。

13位 二―ル・ブルーム(77)
ブルズ・ホワイトソックスの共同オーナー 36億ドル(4307億円)

シカゴの狭いアパートで貧しい少年時代を過ごしたブルームは、今や同じシカゴに最高級のビルをいくつも持ち、全米に不動産とカジノを所有する大富豪。一攫千金のアメリカンドリームを体現すべく弁護士から不動産業に身を転じた。不動産業界の盟友ジェリ―・ラインズドルフとともにシカゴ・ブルズとシカゴ・ホワイトソックスの共同オーナーであることも知られている。

12位 イゴール・オレニコフ(73)
2007年に脱税で有罪判決 36億ドル(4307億円)

経営する不動産会社オレン・プロパティーズの巨額脱税容疑で2007年に有罪判決を受けたオレニコフ。5200万ドルの追徴課税と執行猶予2年および社会奉仕の刑を受けた。この件を巡るスイスUBS銀行との8年間にわたる係争が今年7月に落着。オレン社は70万㎡のオフィス不動産と1万戸の住宅をアメリカ4州に所有している。

11位 シェルダン・ソロウ(87)
美術品コレクターとしても著名 39億ドル(4666億円)

ブルックリンのレンガ職人の息子として育ったソロウ。数々の一流企業がオフィスを構え、NYセントラルパークを見下ろす絶好の立地を誇る57番街の高層ビルは、無名の建築業者だったソロウが1972年に全財産を投じて建てたもの。近年は美術品コレクターとしても知られ、今年5月、競売にかけたジャコメッティの彫刻「指さす人」が1億4100万ドルの史上最高落札価格を記録して話題となった。