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(写真=HPより)

銀行・証券業界と比較すると、FinTech(フィンテック)への取り組みが遅れていた保険業界。世界の保険業界のIT投資動向を見ると、ビッグデータ分析、デジタルによる顧客経験価値向上、顧客関係管理(CRM)の強化への投資意欲が高まっている。このような流れの中で、保険分野のスタートアップ企業への投資意欲が高まっている。今回は、海外の有望企業を紹介する。


Oscar「検査や予防接種などの医療サービスが追加料金なしで受けられる」

Oscar Health Insurance(オスカー・ヘルス・インシュアランス)は2013年、米国ニューヨークで、ハーバードビジネススクール卒業生のジョシュア・クシュナー氏、ケビン・ナゼビ氏、マリオ・シュロッサー氏によって共同創設された医療保険のスタートアップ企業だ。

ニューヨーク州最大の地域医療連携ネットワークであるHealthix(ヘルシックス)と提携して、医療保険加入者と医療機関をリアルタイムにつなぐスマートフォン対応型診療イベント通知アプリケーションを提供し、保険ビジネスの拡大に成功した。また、ハードウェアメーカーのMisfit Wearables(ミスフィット・ウェアラブル)と提携して、保険加入者にウェアラブル活動量計「Misfit Flash」を無料提供し、IoTを活用したサービス開発にも努めている。

現在、医療保険事業をニューヨーク州とニュージャージー州で展開しているが、来年初めを目途に、カリフォルニア州やテキサス州に拡大する予定だ。2015年9月にはグーグル・キャピタルより3250万ドルの出資を受けたことを公表している。


MetroMile「従量制自動車保険のパイオニア」

MetroMile(メトロマイル)は2011年、カリフォルニア州サンフランシスコで、気候予測サービス企業Climate Corporation(クライメート・コーポレーション)の創業者であるデビッド・フライドバーグ氏と、携帯電話補償サービス企業Asurion(アシュリオン)出身のスティーブ・プレトール氏によって創設された自動車保険のスタートアップ企業だ。

2012年12月、ユーザーの運転走行距離を捕捉する携帯無線付GPSテレマティクス装置「Metronome」を利用した従量制自動車保険の提供を開始し、現在、オレゴン、ワシントン、イリノイ、カリフォルニアの各州で保険事業を展開している。

2015年1月に、Uber契約運転者向け従量制自動車保険の提供を開始するなど、シェアリングエコノミー関連企業との連携にも積極的だ。