販売チャネル構成の推移〔収入保険料別〕

2014年の収入保険料別の販売チャネル構成は、個人代理人が48.6%と最も多くを占めた。次いで、銀行窓販が39.0%を占め、この2つのチャネルで、全体の87.6%とおよそ9割を占めている。

直近の5年間の動きをみると、銀行窓販の割合は減少傾向に、個人代理人は増加傾向にある。銀行窓販は2010年に収入保険料全体の50%を占めていたが、同年に当局からの窓販規制を受けたこともあり、2011年以降、その割合は減少している。

また、電話やインターネットによる販売を含む直販(10.0%)もこの5年間で3ポイントほど増加している。生保各社もインターネットやスマートフォンのアプリ開発等、SNSを活用した販売を強化している。

中国保険市場 図3


保険金・給付金等の支払いの推移

2014年の生命保険の死亡保険金や満期保険金等の支払いは、前年より21%増加して2728億元となった。また、医療保険の給付金の支払いについては、規模は小さいものの、前年比39%増の571億元と大幅に増加している。

公的医療保険において、自己負担が相対的に高い中国では、国が民間の医療保険を社会保障体系の1つとして重要な位置づけをしている。官民協働による大病医療保険を含め、医療保険の規模は急速に拡大しており、それにともなって給付金の支払いも増加している。

中国保険市場 図4