主要な保険会社〔2014年・地場系/外資系上位5社〕
2014年、地場系の生命保険会社(医療保険専門、企業年金専門の保険会社を含む)は43社、外資系の生命保険会社は28社であった。中国の生命保険市場は、地場系生保による市場の占有率が高い。2014年の生保の収入保険料をみると、最大手の地場系生保5社のみで62.5%のシェアを占め、地場系生保全体では保険料収入の94.2%を占めている。
ただし、首位の中国人寿のシェアは減少傾向にある。一方、外資系生保は、工銀安盛、招商信諾といった、銀行の出資が50%以上の保険会社の収入保険料が急速に伸びている。また、外資系生保全体でも収入保険料は前年比22.9%と大幅に増加した。
資産運用状況〔2014年・生損保合計〕
2014年の運用資産残高(生損合計)は、9兆3314億元(約187兆円、年初より21.4%増)であった。運用は主に、債券(38.2%)、銀行預金(27.1%)が全体のおよそ65%を占め、インカムゲインの確保を中心とした安全性の高い資産運用に軸足を置いている。
一方、2014年は、好調な株式市場を背景に、インフラ投資計画商品(年初より66%増)や長期エクイティ投資(年初より59%増)など利回りの高い商品への投資も増加している。2014年の運用収益は5359億元で、利回りは6.3%、利回りが6%台を回復したのは2009年以降、5年ぶりであった。