保険の普及状況〔2014年・生損保合計〕

2014年の各地域における保険の普及状況について、「1人あたりの保険料拠出額(生損保合計)」をみると、全国平均値は1479元(約30,000円)で、2013年より214元(約4,300円)増加した。

地域別でみると、経済が発展し、所得の高い東部地域の普及が最も進んでおり、中でも北京市、上海市が突出している。東北地域、中部地域、西部地域に属する多くの地域では全国平均値の1479元以下であるのに対して、1人あたりの保険料拠出が最も多い東部地域の北京市(5659元、約113,000円)は全国平均値の3.8倍の規模となっている。

また、1人あたりの保険料拠出が最も少ない西蔵(チベット)自治区(403元、約8,000円)は全国平均値の約1/4となり、北京市の1/14にとどまるなど、地域によって、普及の格差は大きい。

中国保険市場 図7

片山ゆき
ニッセイ基礎研究所 保険研究部

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