中国人旅行者を対象にした「今後1年以内に訪れてみたい国」で、最も人気の渡航先はオーストラリアと日本であることが分かった。Hotels.comによる調査で、日本は前回調査のフランスに代わって2位に選ばれ、今回初めてトップ10入りした。


14%が韓国を「最も快適な国」 次のトレンドは香港?

調査ではこのほか、14%の回答者が韓国を「最も快適な国」にあげており、21%が「ギザのピラミッド」、16%が「富士山」に一生に一度は訪れてみたいと回答している。

昨年中国のHotels.comを通して予約されたホテルの部屋数を見る限り、「中国の旅行者が最も訪問した国」の上位4位はアメリカ、タイ、香港、日本と昨年から変化なしだが、香港が3位に転落、かわりにタイが2位にランクアップしている。

2015年1月~5月までにHotels.comで最も検索された渡航先、香港が次のトレンドになりそうな気配だ。パリ以外はアジア諸国がトップ10中9位までを独占。またトップ20中14カ国はアジア諸国だった。

平均的に見て中国人はホテルの宿泊費に最もお金を使うという分析結果も出ているが、昨年Hotels.comは裕福層の新たな消費パターンを発見している。

のんびりとしたライフスタイルとサンゴ礁で知られている米フロリダ州のキーウェスト島では、中国人旅行者が一晩の宿泊費に1951 人民元(約3万6698円)支払っている。次いで韓国のソポギでは1728人民元(約3万2503円)、メキシコのカンクンとリビエラマヤはほぼ同額で1725人民元(約3万2447円)。2013年に首位を獲得したドバイは今年5位にランクダウン。今年の結果ではアジア圏でランクインしている国が1つもなかった。


マッキンゼー調査 2022年までに都市部の4分の3の収入が100-400万円になる見込み

中国の人口は現在では14億人に達している。昨年の調査によると1世帯の所得は2万8844 人民元(約55万 4067円)まで上昇している。

さらに中国では現在都市化が進んでおり、今後10年間で3億人以上が田舎から都会に移り住むと予測されている。またマッキンゼー・アンド・カンパニーの調査によると、2022年までに都市に暮らす4分の3以上が6万~22万9000人民元(約107万 2620円~405万 2120円)の年間収入を得るようになるという。中国人の旅行者が増えたのは旅行を含めた消費支出に回せる経済的な余裕が生まれたというところだろう。(ZUU online 編集部)

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