「日本で入手したい」と思った際の注意点は？

日本でもフリバンセリンは話題になっており、今後、米国での評判が広がれば、本剤の購入を希望する個人も増加するだろう。

日本では処方されないため、病院に行かなくても入手可能な個人輸入で入手する人が出てくるだろう。バイアグラのように偽薬が出回る可能性が高いと見られる。バイアグラの偽薬は、製薬会社の刻印もあるなど一見して本物かどうか分からない。

フリバンセリンは決して安全な薬ではないため、素性のよく分からない業者から買うのはやめておいたほうがいい。個人輸入を完全にシャットアウトする方法は現在のところなく、行政の監視の目も届かない。

フリバンセリンが正規に発売されるまで、時間がかかるはずで、個人輸入は必ずや増加する。個人輸入は自己責任が基本だし、日本国内で承認された薬剤ではないとはいえ、厚生労働省は広く情報を提供すべきではないだろうか。


今後、製薬企業の創薬ターゲットになる

現在のところ、フリバンセリンと同じような作用のある薬剤は開発されてない。だが、今後の創薬ターゲットとして注目する企業は多いはずだ。

本剤もバイアグラも、研究開発当初から性欲減退や生殖機能減退の治療を目して作られた薬ではなく、他の疾患の薬として開発している最中に思いがけぬ薬効が発見されたという経緯がある。

現在開発中の薬の中からも、予定外の作用を持つ薬剤が生まれる可能性もあるだろう。 （ZUU online 編集部）

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