必要経費になる経費

では、実際にどのような経費が節税に役立つ必要経費になるのでしょうか。具体的な例は以下の通りです。


税金

税金の中で必要経費となるのは固定資産税、都市計画税、個人事業税、法人事業税、利子税、印紙税、登録免許税、不動産取得税、自動車税などがあります。一方、必要経費にならない税金としては所得税、住民税、法人税、法人住民税、延滞税、加算税などがあります。


借入金

不動産投資では銀行から借り入れを行って不動産を購入するのが一般的です。この借入金の返済については、支払利息の部分のみが必要経費になります。利息を除いた元本返済部分は必要経費になりません。元本部分はあくまでも借りたお金を返済しているだけですので、必要経費ではなく単なる支出になるのです。


賃借人募集費用

投資している不動産に居住していた賃借人が退去し、新たな賃借人を募集するための経費も必要経費になります。具体的には仲介手数料や、インセンティブである広告料などです。毎月所有不動産の管理会社に支払う管理費、修繕積立金も必要経費になります。


旅費交通費

不動産投資とまったく関係のないものは駄目ですが、所有している不動産の確認や、購入検討している不動産を確認しに行くための旅費交通費は必要経費になります。電車賃、タクシー代、宿泊費、駐車場代などの費用が該当しますので、領収書の保管や旅費清算書の作成を
しっかりと行っておきましょう。


書籍費用

不動産投資に関わる書籍やセミナーの費用は新聞図書費として必要経費にすることが可能です。一方、コミュニケーションや経営学などの不動産投資と関係のないスキルを磨くための書籍、セミナーや資格取得費用は必要経費になりません。

宅地建物取引主任士の資格であっても、不動産投資には関係ありませんので必要経費にならない点は注意が必要です。