不動産投資で節税
(写真=Housmart Journal)

不動産投資と切っても切り離せないのが「いかに節税をするか」というポイント。節税対策が疎かになると、いかに利回りが高い物件であっても手元にキャッシュを残す事は難しくなります。(提供: Housmart Journal 2015年11月18日掲載)


まずは節税の目的を定める

節税を行う上でまず決めておきたいのは、節税の目的をどこにおくかです。節税の目的は大きく2種類に分かれます。

一つ目は「とにかく節税だけに集中する」パターン。経費に出来るものは全て経費にし、税金を究極まで支払わないようにすることが目的になります。

二つ目は「節税をしながら、更に所有不動産を増やしていく」パターン。多くの方は、出来ればこのパターンを狙っているのではないでしょうか。所有する不動産を増やすことでより大きな収入を狙っていくためには、単に税金を減らすだけではなく、金融機関と上手く付き合い融資を引き出す必要があります。

特に気をつけたいのが収支が赤字になってしまうこと。節税に熱心になるあまり不動産経営が赤字になってしまうと、金融機関からの評価が悪くなり、追加の融資が受けられなくなってしまうという問題があります。


納税額の決まり方

納めなくてはいけない税金の金額は所得額によって決まります。所得とは収入から必要経費を差し引いたもの。一般的なサラリーマン大家の場合、不動産収入と給与収入の2種類があり、この2つを足し合わせたものがその人の収入になります。

「所得=収入ー必要経費」であって、「所得=収入」ではない点をしっかりと意識する必要があります。

不動産投資における節税の基本は必要経費をしっかりと計上すること。必要経費が増えることで、納めるべき税金の金額を抑制することが出来ます。支出の中には税務上の必要経費にならず、単純にお金が出て行ってしまうだけの支出もあるので注意が必要です。