2015年の総利用者数が昨年から31.6%増加し、14億人以上に達すると見込まれているモバイル・メッセージ・アプリ。Facebookは決済機能など“プラスα”の要素を追加することで、ユーザーの幅をさらに広げようとしている。

モバイル決済とメッセージ・アプリが今年の2大急成長アプリ

米eマーケターの調査によると、現在ユーザーの75%が最低月1度はメッセージ・アプリを利用しているが、その数は来年には16億人、2019年には22億人にまで伸びを見せ、3年以内には80%のスマホをカバーする勢いだという。

それと同時にモバイル決済の人気も爆発。特にこれまで金融アクセスが確立されていなかったケニア、インド、タンザニア、ルーマニアといった新興国では、「M-Pesa」と呼ばれるモバイル決済法が急激に浸透しつつある。

こうしたトレンドから、消費者の反応に敏感な企業が2大人気機能をあわせることを思いつくのは、時間の問題だといわれていた。

Facebook、スタートアップがモバイル決済メッセンジャーを開発

数年前からモバイル決済の可能性に注目していたFacebookは、元ペイパルのデヴィッド・マーカスCEOを昨年開発チームに迎え入れ、単なる「メッセンジャー」から「モバイル決済メッセンジャー」への進化を遂げようと試みている。

また既にインドのデジタル決済スタートアップ、TranServは、FacebookやWhatsAppにリンク可能なモバイル決済アプリを開発済みだ。

消費者の生活をより便利なものに進化させるという狙いは勿論、需要の高まりとともに激化したモバイル決済およびメッセンジャー・アプリ業界で生き残る術として、今後「ライバルより一歩先をいくプラス要素」を提供できる企業だけが、時代の流れにのれるのかも知れない。(ZUU online 編集部)

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