マイクロソフトと提携関係を結んだことで一躍注目を浴びたイーサリアムのスタートアップ、コンセンシス(ConsenSys)のコミュニケーション・ディレクター、アンドリュー・キース氏は、2016年を「次世代分散型アプリケーション(DApps)の構成プラットフォーム・プロジェクト「イーサリアム」の威力が世間に認識される年」と見ている。以下、キース氏の発言をまとめてみた。

ブロックチェーン採用「スマート・コントラクト」

今年は世界中の一般ユーザーがイーサリアムを経由することなく、メタマスク、ミスト、Uポートウォレットなどを利用できるようになるなど、需要と認知度が比例して高まることが期待できる。

フォーチュン500にランクインしている大御所も含め、企業の関心はPOC(概念実証)やMVP(minimum viable product)に集中するだろう。マイクロソフトのアジュール(Azure)のようなクラウドサービスが、ブロックチェーンを利用した「スマート・コントラクト」のアイデアに注目。法律業界などから需要が見られるだろう。

イーサリアムがパイオニアの地位を確立

プライベートとセミプライベート(あるいはコンソーシアム)のブロックチェーンが共存する形で頭角を現し、イーサリアムのパブリック・ネットワークとともにビジネス・ソリューションの主流となり得るだろう。

各国の政府や規制機関はブロックへの理解を高め、金融業界もブロックチェーンの利用を継続するほか、IBMといった大手企業がイーサリアムと提携することが期待される。

イーサリアムが「ブロックチェーン業界のリーダー」としての地位を不動のものとする1年になることは間違いない。

中国の投資家でビットコイン人気は高まる

ブロックチェーンが拡大する反面、ビットコインがマイナー通貨の域を超えることはないと思われる。価格は上昇を続け、2月末までには$1.15以上に達するだろう。

中国の投資家間でのビットコイン人気はさらに高まる。

流行語は「スマート・コントラクト」「マークル木(データの要約結果を格納する木構造)」「プルーフ・オブ・ステーク(仮想通貨ネットワークの維持システム)」などだ。(ZUU online 編集部)

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