イスラエルのスタートアップ、シンプレックス(Simplex)がクレジットカード決済の採用でビットコイン購入を簡潔化し、一般消費者への幅広いアピールを狙っている。

銀行の厳しい規制を打ち破るシンプルな購入プロセス

ベテラン起業家ニムロッド・レハヴィCEOが、デジタルウォレットのパイオニア、PayPaで不正アナリストを務めたエレズ・シャピラ氏を含む技術者たちと立ち上げたシンプレックスは、「銀行によるKYC(口座開設者の本人確認などの書類)や送金用途の説明が必要」「取引完了に最高3日を要する」など、消費者をわずらわせている従来のビットコインの難点を解消する新しい決済法を提供している。

一般的なオンラインショッピングとほぼ同様の手順で、ビットコイン取引所やブローカーのウェブサイト、あるいはウォレットアプリを通して、ビットコインを安全かつスピーディーに購入することが可能だ。

英金融ニュースサイトFinextraの報道によると、レハヴィCEOは、「多くの銀行がビットコインの電信送金に関して厳しい規制を設けていることが、ビットコイン普及の妨げとなっているのではないか」という点に注目し、API(アプリケーション・プログラム・インターフェイス)を利用してクレジットカード決済をオプションとして加え、購入プロセスを可能なかぎり簡単にすることを思いついたという。

昨年の一部サービス開始から取引総額は既に350万ドル(約4億908万円)を上回っており、大手採掘機メーカー、ビットメイン(Bitmain)を筆頭とする企業から700万ドル(約8億1816万円)の資金を調達するなど、本格的な始動に向けて着実に準備を整えているようだ。(ZUU online 編集部)

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