新生銀行の社外取締役としても知られる著名投資家、J・クリストファー・フラワーズ氏が2月、ドイツ・ベルリンで開催されたプライベート・エクイティ・カンファレンスで、「ビットコインが米ドルにとって代わることがあり得ないのと同様、銀行がこの世界から消滅することはない」と述べるなど、FinTechの盛り上がりに懐疑的な見解を示した。
フラワーズ氏「銀行が世界から消滅することはない」
フラワーズ氏はゴールドマン・サックスに19年間勤務後、プライベート・エクイティ投資会社、JCフラワーズ&カンパニーを立ち上げ、現在はフラワーズ・ナショナル銀行などの役員も務める投資会の大ベテラン。
激戦区と化したFinTech業界で、大手金融機関などのバックアップを得て成功をおさめるスタートアップはごく一部だとフラワーズ氏は見ている。
シリコンバレーのスタートアップのような急激な成長は継続性に欠ける例が多く、とくに米スタートアップに人気の融資業界で危険視されているという。
米銀行間では無担保ローンのリスクを回避する傾向が強く、そうした市場の隙間に目をつけた何百社というFinTechスタートアップが、無担保融資で稼いでいる。
息の長いFinTech企業として活躍するには、時代の流れや瞬発性、想像力といった発展要素以外にも確固たる長期戦略が必須になるのだろう。( FinTech online編集部 )
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