ドイツのマネージメント・コンサルティング会社CofinproとIT Finanzmagazin誌の共同リサーチで、ドイツの金融機関の67%から74%はブロックチェーンを「新たなビジネスチャンス」とポジティブに受け止める一方で、68%が「従来型金融機関にとっての脅威」と見なしていることが分かった。

ブロックチェーンの知識は英豪で大きな差

また米ビジネス・アドバイザリー会社FTIコンサルティングが、米国、英国、ドイツ、豪州、香港、シンガポール、南アフリカの702社の金融機関を対象に調査を実施。大手金融機関の65%がブロックチェーンについて認識しているものの、「技術的な知識がある」と回答したのは26%だった。知識面で一番進んでいるのは英国(35%)で、最も浅いのは豪州(14%)だった。

また60%が「組織改革に大いに役立つ」、70%が「金融犯罪防止に効果的」という点に同意を示すなどポジティブな影響に期待を抱いているにも関わらず、具体的な調査や開発を行っているのは半分以下だった。

これら複数の調査から、多くの金融機関は新しい技術を手放しで歓迎しているわけではないようだ。「受け入れざるを得ない状況に前向きに対応しようと試みている」といったところかもしれない。( FinTech online編集部

【編集部のオススメ記事】
「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)