投資,アプリ,決済
(写真=Thinkstock/Getty Images)

米スタートアップAcornsが運営する小口投資アプリ「Acorns Grow」に、「FinTechファンド」を運用する楽天やPayPalなどの大手企業が3000万ドル(約33億円)を投じることが明らかになった。

「Acorns Grow」はカード決済の「端数」を小銭貯金の感覚で自動的に投資にまわすという画期的な発想がミレニアル世代(1980年代-2000年代前半生まれ)の絶大な支持を受け、85万人(うち75%は35歳以下)から利用されている大人気アプリだ。

ミレニアル世代層の次世代小口投資ブーム到来か?

Paypalは昨年欧米最大のオンライン・オークションサイトeBayから独立した後も順調に株価を上げている。今後はスタートアップとの提携関係を進展させることで、さらなる市場拡大を狙っているようだ。

Acornsは「投資銀行家の父親に幼少の頃から投資の知識を叩きこまれた」というジェフ・クラッテンデン氏が、若い世代に投資の楽しみを広めるという意図で、2012年に父親とともに立ち上げたロボットアドバイザー会社だ。

「銀行口座とアプリをリンクさせるだけの手間ナシ投資」という手軽さを前面に打ち出すことで、間口の狭い投資のイメージを払拭することに成功した。アプリロボットが5種類の銘柄から、ユーザーがあらかじめ設定しておいた「リスク度」に見合ったものを選択し、決済の端数額をドルに切り上げる形式で投資してくれる。例えば、6.70ドルの決済であれば7ドルに切り上げて、差額の30セントを投資に回す。

年収5万ドルから9万9000ドル(約547万円から1083万円)の若年層をターゲットにしているため、手数料も月額1ドル(資産が5000ドル/約54万6950円以上の口座は年間0.25%)と低めに設けられているのも特徴だ。

提携関係に関する詳細は発表されていないが、Acornsのノア・ケルナーCEOがPaypalの送金アプリ「Venmo」やそのほかのPaypal口座との融合も可能性として示唆していることから、ミレニアル世代を中心にした次世代小口投資ブームの火付け役となりそうだ。( FinTech online編集部 )

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