東映,株式投資,ドラゴンボール
(写真=Thinkstock/Getty Images)

「かめはめ波!」で波にのるか?ーー先月下旬、株式市場で東映 <9605> の好業績期待が高まる場面が見られた。一部報道で「東映の2016年3月期の連結経常利益は前期比44%増の190億円前後となったようだ」と伝えられたことがきっかけだ。東映は昨年11月にも「ドラゴンボール効果」で年初来高値を更新した経緯がある。同社の本決算は明日5月13日に発表される。

「劇場版ドラゴンボールZ 復活の『F』」がヒット

ドラゴンボール効果とは、2015年4月18日に公開された「劇場版ドラゴンボールZ 復活の『F』」のヒットを指している。日本での興行収入は37億円であるが、その後海外44ヶ国で公開され、日本を含む全世界興行収入は77億円に達した(2016年1月時点)。

前作「ドラゴンボールZ 神と神」では、原作者の鳥山明が初めてアニメシリーズに脚本の段階から深く関わったことで公開前から注目を集めた。2年ぶりとなる本作では初めて単独で脚本も務めた。「ドラゴンボール」のみならず、映画の興行収入においては、一定のファンを有するアニメやシリーズものが強い。

東映には「ドラゴンボール」のほか「ワンピース」「仮面ライダーシリーズ」「スーパー戦隊シリーズ」‎「プリキュア」などがあり、コンテンツの宝庫でもある。

東映アニメーション、YouTube にて無料配信

東映系のアニメ制作会社、東映アニメーション <4816> も人気アニメ「ワンピース」の海外スマートフォンゲーム向け版権収入などが好調だ。

今年で創立60周年を迎える同社は、YouTube にて「東映アニメーション創立60周年公式YouTubeチャンネル」を立ち上げ、5月9日から2017年7月末日まで期間限定で一部作品の無料配信を開始した。

今年でアニメ放送30周年を迎えた「ドラゴンボール」から「劇場版 ドラゴンボール 最強への道」に加え、現在放送中の「ドラゴンボール超」で6月12日から始まる「未来トランクス編」にあわせ、当時テレビスペシャルとして放送された「ドラゴンボールZ 絶望への反抗!!残された超戦士・悟飯とトランクス」も期間限定で配信している。

その他「一休さん」「Dr.SLUMP アラレちゃん」「北斗の拳」「スラムダンク」「デジモンアドベンチャー」「キン肉マン」「聖闘士星矢」「おジャ魔女どれみ」「ふたりはプリキュア」などのTVシリーズ第1話も配信する。

興行収入・観客動員ともに増加

日本映画製作者連盟(映連)が発表した、2015年の興行収入は2171億1900万円で、前年比104.9%(100億8500万円増)と、興収発表となった2000年降では2番目の好成績。観客動員は1億6663万人と、前年比103.4%(551万4000人増)だった。

東映と並ぶ映画関連としては、東宝 <9602> がある。同社は邦画のトップテンに8本がランクインするなど邦画配給・興行収入に強い。4月14日発表の2016年2月期の連結決算ではドラえもん、クレヨンしんちゃん、名探偵コナンといった定番シリーズに加え「バケモノの子」「映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」 などのアニメ作品が業績を牽引した。加えて「HERO」「信長協奏曲」「orange-オレンジ-」など実写作品、「ジュラシック・ワールド」「ミニオンズ」など 東宝東和配給作品も業績に貢献したことにより映画営業事業が増収増益となった。

「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」は2015年の興行収入が78億円で邦画ランキングトップとなった。同社は2017年2月期の連結業績見通しを減収減益としているものの、足下では興行通信社が発表した週間観客動員数ランキングで「名探偵コナン 純黒の悪夢〈ナイトメア〉」(4月16日公開)が3週連続で1位となっている。(金融ライター 鈴木ロミオ)

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

【編集部のオススメ記事】
2017年も勝率9割、株価好調の中でもパフォーマンス突出の「IPO投資」(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
株・債券・不動産など 効率よく情報収集できる資産運用の総合イベント、1月末に初開催(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)