(写真=PIXTA)
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関東地方ではなかなか梅雨明けとはなりませんが、昨日は「海の日」にふさわしい真夏の天気という感じでした。株式市場も米国でも相変わらず堅調となっており、日本市場も堅調な展開が期待されますが、20日が満月でもあり、ここからは上値も重くなって、いったん「天神祭り」まで調整となるのではないかと思います。

かつてのように、機関投資家などが中心という相場でもなく「夏休みだから」ということもあまりないのかもしれませんが、「夏枯れ相場」となるかどうかということです。昨年夏は急落に見舞われましたが、今年はどうかというと昨年同様に米国の利上げ次第、日本国内での企業決算次第ということになりそうです。

日本市場が休場となっていた間の米国市場が堅調となったことや為替も円安に振れたことから堅調な展開が期待されます。ただ、さすがに目先的な過熱感もあり、出遅れ銘柄などへの買い一巡感が出てくれば、一気に手仕舞い売りに押されるということもありそうです。ファーストリテイリング <9983> とソフトバンク <9984> の指数に影響の大きな銘柄の値動き次第、為替次第ということになりそうです。

16,500円を超えたところではさすがに上値も重くなっていたのですが、シカゴ市場(CME)の日経平均先物が15,600円台となっており、円安もあって15,600円を超えるかどうかということになりそうです。さすがにさらに上値を買い上がるだけの手掛かりには乏しく、15,500円~600円水準で小動きとなるかもしれません。

本日の投資戦略

日本市場が休場中の米国市場も堅調となり連休明けの日本市場も堅調な展開が期待されます。ただ、先週末もファーストリテイリング <9983> がなければ日経平均はマイナスとなっていただけに、目先的な過熱感から上値は重くなりそうです。本日から東証マザーズ指数先物が取引を開始、日経平均先物やオプションの取引時間も変更となります。

先物の取引時間の変更での混乱はなさそうですが、取引時間の変更などシステム変更よりも税制の変更が期待されます。また、取引時間の変更の影響もまだ読み切れないし、すぐに何か変わるということでもないのでしょうが、さらに米国株式市場の影響を受けやすいということになりそうです。また、先物の市場が独り歩きして「鉄火場」となるのではないかと危惧されます。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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