治療の期間はどれくらい?
いったい治療の期間はどれくらいになるのだろうか。例えば、脳梗塞で倒れ入院した場合、平均入院日数は108日と言われる。1日当たりの入院治療費を平均2.3万円としても、約250万円かかる。健康保険の対象なら、3割負担で約75万円の負担だがここは国の「高額療養費制度」が使える。
「高額療養費制度」は、公的医療保険における制度の一つで、医療機関や薬局の窓口で支払った額が、暦月(月の初めから終わりまで)で一定額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度。高額療養費では、年齢や所得に応じて、本人が支払う医療費の上限が定められており、またいくつかの条件を満たすことにより、さらに負担を軽減する仕組みも設けられている。
倒れた人が70歳未満で年収約370〜770万円なら、約30万円弱の本人負担で済む仕組みだ。これはきちんと活用したい。
今の医療制度上、後遺症がある場合でも長期入院はあまりすすめられず、一旦退院してリハビリに通うというのが主流だ。後遺症によるリハビリ生活に入れば、就業不能で家計を圧迫する。長期化すればさらに費用はかさむ。
こうした点に懸念があるなら、入院・手術をしたら給付金のある医療保険を検討したい。また長期のリハビリに備え、収入保障のある保険も検討しておくといいかもしれない。
医療保険のうち、三大疾病保険(がん・心筋梗塞・脳卒中・死亡・高度障害)は注意が必要だ。脳卒中の場合、その疾病により初めて診療を受けた日から60日の制限があり、すぐにはもらえないということだ。こうしたタイムラグについても保険加入の際にチェックしたい。
また通院治療を受けた際に1日につきいくら支払うという通院保障のついた医療保険を選ぶと、結果的に通院してリハビリを受ける治療費を医療保険でまかなうことができる。死亡保障+医療保障などがパッケージになっている保険なども保険料などを考慮しながら、比較検討したい。(ZUU online 編集部)