(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)

梅雨空が続いていますが、株式市場は昨日ようやく上げ一服となったものの異様に強い相場が続いています。米国もダウ平均が9日連騰と上値は重いながらも堅調な展開となっており、世界的な金余りを受け、英国のEU(欧州連合)離脱騒ぎは何だったのかという感じで世界同時株高となっています。

常に相場というものはそういうものだということはわかっているのですが、大騒ぎしたことも結局は終わってみれば何とかなるということでもあり、常に冷静でいるということが相場を乗り切ることなのだと思います。月並みですがやはり「相場は相場に聞け」ということで周りの雑音に惑わされてはいけないということなのだと思います。

欧米株高や円安を好感して本日の日本市場も買い先行となりそうです。目先的な過熱感はあるものの売られすぎ銘柄の修正などが進んで堅調な展開となりそうです。指数に影響の大きな銘柄がどこまで買われるかということになるのでしょうが、利益確定売りもあって上値は限られそうです。

17,000円水準を一気に目指すような動きになっていますが、さすがにいったんは押し目を試す場面もありそうです。16,800円水準というのも一つ目途となる可能性もあり、さすがにここからは上値も重くなるのではないかと思います。まだまだ16,500円~600円水準までの調整もあると思います。

本日の投資戦略

特に何がどうしたということでもないのですが、相変わらず異様に強い相場展開となっています。ここ何年か時々こうした異様に強い相場が見られますが、その後日銀の金融緩和がないと急落となっているケースも多く、ここからさらに買いに出るというのはちょっと怖い気がします。

目先的な過熱感というだけでなく、ここから始まる決算が芳しくないものが多く、それでも日銀の追加緩和がなければ一気に手仕舞い売りが出るということもありそうです。経済対策に対する期待や追加緩和期待がどこまで相場に織り込まれているかということなのでしょうが、あまり無理をせず、ゆっくりと買える銘柄を買っておくということで良いのではないかと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

【編集部のオススメ記事】
「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)