予想2「雇用縮小にともない、失業率が跳ねあがる」

経済成長のカギをにぎる事業活動の成長に関しても、現時点では期待できる要素はあまり見られない。

7月のPMIは6月から4.7ポイント減の47.7。ポンド安から輸出は伸びているが、特に製造とサービス産業での縮小が目立つ。

国際通貨基金(IMF)は7月19日、すでに脆弱だった世界経済の回復にBrexitが与えた影響を懸念し、世界経済の成長予想を2016年は3.1%(0.1ポイント減)、2017年を3.4%まで引き下げた。

一方イングランド銀行は、「Brexitによる絶対的なマイナス影響は確認されていない」と強気。フィリップ・ハモンド財務相も、失業率が過去11年で最低水準の4.9%まで低下したことを例に挙げ、「英国の経済基盤が堅硬である証拠」と発言している。

しかし国家統計局(ONS)の統計によると、この数字は今年5月まで、つまり国民投票以前に集計されたものであり、Brexitの影響は反映されていない。実際には6月の時点で、すでに失業保険申請件数に増加が見られている。

多くの在英企業が「雇用や投資という観点では、短期的なBrexitの影響はない」という姿勢を示しているが、「今後1年間にかけてその影響が表面化する」と懸念している。

またキャピタル・エコノミストのポール・ホリングスワース氏は、Brexitによって雇用口が確実に縮小すると見ており、今度失業率が跳ねあがると予想。

運用資産4兆6000億ドル(約482兆2640億円)を管理するブラックロックの予言は、果たして的中するのだろうか。(ZUU online 編集部)

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