ミレニアル以降の世代の獲得にデジタル広告は必須

デジタル投資が市場を占める割合という点では、金融はほかのセクターと比較すると失速しそうな気配だ。

地域ごとの総体的なデジタル広告投資額を見てみると、昨年北米では1928億1000万ドル(約19兆5355億円)が市場に流れこんでおり、今年は2023億8000万ドル(約20兆5051億円)に達するという予想。2020年には2459億3000ドル(約24兆8955億円)に達する勢いだ。

最もデジタル広告が発展していない中央、東欧の14倍にものぼる。

現在デジタル広告最も投資しているのはリーテイルで、昨年は市場の22%を独占。自動車産業は12.5%、金融サービスは12.3%と、あらゆる場所で広告が溢れかえっているイメージの強いテレコム(11.1%)や一般消費者商品(8.5%)よりも、デジタル広告への投資額が多いことが、明らかになっている。

今後数年間にわたる成長予想を見てみると、リーテイルは現在の20%強を維持、自動車は13%台まで伸びるにも関わらず、金融は徐々に11%台まで落ちこむようだ。しかし少なくとも今後4年間はトップ3に君臨すると予想されている。

デジタルとともに成長したミレニアル以降の世代が、消費者の主流になりつつある今、金融機関にとってデジタル広告への投資なくして、新たな顧客層の開拓は困難になるだろう。(ZUU online 編集部)

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