女性の社会進出が遅れるアジアから、女性起業家NO.1が誕生
専門家の中では「女性の社会進出が目立つとはいえ、男性側の勢いとは比較にならない」といった見解が一般的なようだ。
米フォーブス誌の女性ビリオネア・ランキングでも、417億ドル(約4兆2563億円)の資産を保有する1位のクリスティ・ウォルトンを始め、10位中全員が家族から資産や事業を受け継いだファミリー系ビリオネアだ。
米資産運用会社、フィディリティ・インターナショナルの女性CEO、アビゲイル・ジョンソン氏や、フランスの大手メディア、コックス・エンタープライズのアン・コックス・チェンバース氏が「成功している女性起業家」として挙げられることもあるが、両者ともに家族から事業を引き継いでいるため、セルフメイドとはいえない。
2016年の女性セルフメイド・ビリオネアはたったの2%(33人)。世界8カ国(米国、英国、スペイン、ドイツ、イタリア中国、香港、ナイジェリア、ロシア)からしか生まれていない。
そんな激戦区で首位の座についているのは、Appleなどのタッチスクリーンを製造する藍思科技( Lens One Technology Shenzhen)を立ち上げた、中国の周群飛(Zhou Qunfei)氏で、資産総額は8月9日現在59億ドル(約6021億5400万円)といわれている。
次いで欧米のオンライン・オークション市場を独占するeBayのCEOを務めた後、米ヒューレット・パッカードのCEOに就任したメグ・ウィットマン氏(22億ドル/約2245億3200万円)、アパレルブランド「GAP」の設立者、ドリス・フィッシャー氏(27億ドル/約2755億6200万円)などが、本当の意味での女性セルフメイド・ビリオネアだろう。
非常に興味深い点は、欧米と比較して女性の社会進出が遅れているとされるアジア圏で、女性セルフメイド・ビリオネアの王者が生まれた事実かも知れない。(ZUU online 編集部)
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