お盆休みの最中の飛び石連休の谷間ということで電車も幾分すいていた感じです。朝早い時間帯なので得にすいているということもでなかったでしたが、高速道路の渋滞情報などを見るとお盆休みという感じです。株式市場は「鬼の居ぬ間・・・」ということでもないのでしょうが参加者が少なく盛り上がらないのですが、堅調となりそうです。
日銀のETF(上場投資信託)買いも「株価対策」と誤解されている面もありますが、機関投資家などが保有している株を売却しやすくし、世間にお金が出ていくという効果もあるのですし、それを期待して日銀は買っているのだと思います。株価の上昇も「お金が回る」要因でもあるのですが、金融機関などからしっかりとお金が回っているかどうかを検証する必要もありそうです。
日本市場が休場の間の欧米市場が堅調となったことや為替もいったん円高に振れたもののすぐに戻って来たこと、海外市場で日経平均先物が大きく買われていたことから本日の日本市場は買い先行となりそうです。休日前もしっかりと日銀のETF(上場投資信託)買いが入っており、下落懸念が薄れていることから堅調となりそうです。お盆休みの飛石連休の谷間ということで参加者も限られそうですが逆に手仕舞い売りを急ぐ動きもなさそうで、主力銘柄なども堅調となりそうです。
オプションSQ(特別清算指数)算出が終わってからの動きが注目されます。寄り付きの売り買いが一巡となったあとに17,000円を目指すように堅調な地合いとなるか、16,500円~600円水準での値固めというように上値が重くなるかでここからの方向が決まりそうです。手がかりに乏しい中で先物のまとまった売り買いなどに振らされそうですが、堅調な地合いが続きそうです。
本日の投資戦略
休日前もしっかりと日銀が買っていたことから引き続き堅調な展開となりそうです。インパクトが大きいというよりは目先の値動きについていこうという参加者が多いなかで日銀が買っているということでも立派な買い材料となりそうです。上値をどこまで買い上がれるかということなのでしょうが、上昇しても日銀が買ってくるようであれば、さらに戻りを試す動きになるのでしょう。
日銀次第というのも何とも情けない感じですが、個別に業績面から買われるというよりは指数に影響の大きなものから買われるということになりそうです。逆に小型銘柄や目先筋の注目する銘柄は日替わり的なものになりそうで、相場全体には強含みながらも上値は重い感じかもしれません。指数だけが独り歩きするということもありそうです。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・
アルゴナビス
)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。
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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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