まだお盆休みという感じで電車もすいています。あまりにも相場がつまらないので毎日非常に眠いのですが、日銀の買いが期待されるなかで売られないから買われないという感じになっています。値動きの激しい銘柄を物色する向きはそれなりにソフトバンク <9984> などについて行けるのでしょうが、少し先を見ての売り買いをする向きは買うに買えず、売るに売れずということなのでしょう。
物色テーマも絞り切れず、市場全体が盛り上がりません。少し先を見れば、「AR(拡張現実)」や「VR(仮想現実)」、「IoT」などと言ったものが面白そうですが、なかなかここで株を買うということに結びつかないということでしょう。ただ、先を見ての投資というのは案外「急がば回れ」となることも多いのですから、ちょっとだけ先を見て資金を振り向けておくのは賢明ではないかと思います。
欧米株が堅調、為替もいったん円高に振れたものの反応は鈍く、落ち着いていることから本日の日本市場も堅調な展開が期待されます。さすがに目先的な過熱感は否めず、市場参加者も少ないなかで上値は限られそうですが、日銀のETF(上場投資信託)買い期待が根強いことから依然として売り難いと思われ、大きく円高に振れるということでもないと堅調な値持ちの良い展開が続きそうです。
さすがに17,000円を意識するところからは上値も重くなりそうです。日銀の買い期待から売られにくいのでしょうが、17,000円を意識して上値が重くなる、あるいは17,000円を超えて達成感が出るといったん調整感が出てくるのだと思います。引き続き16,000円台後半での動きが続きそうです。
本日の投資戦略
閑散小動きとなりました。日銀の買い期待が根強いことから売るに売れず、かと言って上値を積極的に買い上がる材料もないということでしょう。割高銘柄は日銀買いで売れず、割安銘柄は既に買われて水準訂正となってきたということで引き続き方向感に乏しい展開となりそうです。
下がれば買われるということで買い難さが出ています。割安銘柄はある程度買い上がったということでもあり、皆が「下がれば買いたい」ということになっているのでしょう。為替への反応も鈍くなっていますが、何かちょっとしたきっかけで動くとすれば下方向に動き易いのではないかと思います。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・
アルゴナビス
)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。
メールマガジン
も配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
【編集部のオススメ記事】
・「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
・資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
・会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
・年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
・元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)