アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

昨日は早めに帰宅したことで台風の影響もあまりありませんでしたが、あちこちで大変なことになっていたようです。オリンピックも終わり、秋の気配がしてきましたが株式市場はまだまだ何も変わりそうにありません。ただ、まだはもうなり、もうはまだなりということですから、どちらに動くかをしっかりと見極め、どちらに動いても「うまいことやれる」ようにしておきたいものです。

市場のテーマとして「保育所関連」なども取り上げられていますが、「フィンテック」だとか「AR(拡張現実)・VR(仮想現実)」だと大騒ぎしているのですから、全く違った観点で「保育所関連」を考えて見ても良いのではないかと思います。つまり、「子供を預ける」ということではなく在宅勤務などを含めて、「子供と一緒に仕事ができる環境」をしっかりと作っていけばそれこそ保育所というものはそれほど必要ではなくなるのではないかと思います。逆にここで保育所を作りすぎてしまうと「過剰設備」となることもあるのではないかと思います。

米国市場も夜間取引や海外市場の日経平均先物も動きがなく、本日の日本市場も引き続き方向感に乏しい展開になりそうです。個別の材料も特にテーマを持って買われるということでもなく、目先の値動きに連れて右往左往するという感じです。先週まで見られた持ち高調整の売り買いが続いているのかどうかということで、終わったということであれば、買われていたものが売られ、売られていたものが買われることになりそうです。

16,500円前後で落ち着いてしまった格好です。16,500円~600円水準での値固めとなるのか、もう一段の調整があるのかは為替次第ということになりそうです。持ち高調整の買い戻しで上げていた輸出株などが円高を嫌気して売られるようであれば、日経平均ももう一段の下落となるのでしょう。

本日の投資戦略

昨日も日銀の買いは入っておらず、「そろそろ」という声も聞こえてきそうです。先週までは持ち高調整の買い戻しもあって輸出株も堅調でしたが、円高を嫌気するようなことになるといったん売られそうです。そうなると今度は日銀の買いが入るのではないかということになり、底堅さも見られそうです。

目先の需給要因で動いているだけということですから、売られすぎた銘柄にしっかりと買い直しの動きが見られるかどうかということになりそうです。相場らしい相場が見られない小売株の一角やここのところ大きく売られている食品株などが反発となるかどうかということになりそうです。米国の利上げがあってもなくても円高一服となるのではないかと思うので、売り場を探すというよりは買い場探しで良いのではないかと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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