国際ブランド化を目指すXiaomiは「Mi Pa」で勝負
あくまで国内ブランドの意地にこだわったHuawaiとは対照的に、Xiaomiは国際ブランド化志向が高いという印象を受ける。
8月にサービス開始となった独自のNFCモバイル決済システム「Mi Pa」では、Apple PayやSamsung Payのように、将来的な海外進出を視野にいれた動きがでている。
国内でも交通銀行、中国建設銀行、招商銀行といった大手銀行がこぞって関心を示しており、順風満帆といった様子だ。
スマートフォンで知られるXiaomiだが、実はフィットネス・トラッカー「Mi Band」や炊飯器、傘といった家庭用製品を幅広く開発・販売しており、ジャンルにとらわれない革命的な商品づくりを社内方針にしている。
また今年3月にはオランダの半導体企業、NXPセミコンダクターとの提携による、公共交通料金専用NFC決済システムを搭載したフラッグシップ機「Mi5」の販売も話題を呼んだ。
こうした意欲あふれる姿勢は、国内・海外ブランドが入り乱れての激戦地区となっている中国モバイル決済市場で、強力な優位性となって反映されることだろう。
他国では類を見ない規模で、モバイル決済革命が進行中の中国。数々の国際大手ブランドが、AliPayという巨大な壁に成長を押しとどめられている現状を、HuwawaiPayとMi Paは革命性をもって打破することができるのだろうか。( FinTech online編集部 )
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