ノバレーゼ、投資ファンドのTOB発表でさや寄せ

それでは、9月の東証1部の「値上がり率」上位10社からノバレーゼ、さが美、ソフトバンク・テクノロジーを取りあげよう。

ノバレーゼはウェディング事業大手。名古屋市で婚礼や披露宴に関する企画運営会社として創業し、28の直営婚礼施設を持つ。

9月1日、投資ファンドのポラリス・キャピタルがノバレーゼ株を1株あたり1944円でTOB(株式公開買い付け)を行い、完全子会社にする方針を発表した。

少子高齢化や若年層の未婚率上昇、低価格化など婚礼市場の先行き不透明感が増す中で、創業家株主が投資ファンドに経営を託し、成長力を高める選択肢を選んだ。9月1日の終値は792円だったが、上記TOBにさや寄せする形で株価が上昇した。

さが美、ファンド間の争奪戦が表面化

さが美はユニーグループ・ホールディングス(GHD)系の呉服専門店チェーン。着物の需要低迷により、前期(2016年2月期)まで最終赤字が続いていた(今期は黒字転換を予想)。

親会社ユニーGHDがコンビニ大手ファミリーマートとの経営統合を間近に控えた8月、不採算会社のさが美に対して債権放棄を実施。さらに、投資ファンドのアスパラントグループが実施するTOB(さが美株1株につき56円)に応じ、同社株を売却することを決めた。

ところが9月下旬になり、同じく投資ファンドのニューホライズンキャピタルが、1株につき70円でさが美の買収を提案していることが判明した。

TOB争奪戦に株式市場は沸き立った。9月初めから70円台後半で推移し続けていた株価は一時、200円台まで急上昇した。

ソフトバンク・テクノロジー、英ARMと提携

ソフトバンク・テクノロジーは、電子商取引の事業者向けの運用代行業務やデジタルマーケティングを手掛けている。ソフトバンクグループの子会社で、同社が50%超のソフトバンク・テクノロジー株を保有する。

9月29日午前、ソフトバンク・テクノロジーは、ソフトバンクが買収した半導体設計会社の英ARMと提携することを発表した。

提携内容は、組み込み基本ソフト(OS)や電子認証といったソフトバンク・テクノロジーが有する技術を、ARMのプラットフォーム(クラウド上に用意するシステム基盤)と連携させてビジネスを行うというもの。市場では、提携による相乗効果を見込んだ投資家からの買いが集まった。(ZUU online 編集部)

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