9月最終週の日経平均株価はもみ合いとなった。値動きはそこそこ見られたが、全体を通してみると1万6000円台のボックス圏での動きに終始した。

プラス要因としては、米大統領選候補者が直接対決した討論会で民主党ヒラリー・クリントン氏優勢という世論調査の結果に加えて、OPEC(石油輸出国機構)の非公式会合での生産量制限合意があった。その一方で、ドイツ銀行の経営不安問題がマイナス要因となり、これらの材料を消化する中で日経平均が上下することとなった。

10月から東京株式市場は名実ともに下期入りする。新たな投資資金の流入が期待されるタイミングだが、目先は米雇用統計を控えていることもあり、様子見気分の強い地合いとなることが見込まれる。

9月の「月間値上がり率」上位10社の顔ぶれ

それでは、今回は9月の「月間値上がり率」上位10社の顔ぶれをみていこう。

(1)ノバレーゼ <2128> 1940 +144.33%
(2)さが美 <8201> 156 +100.00%
(3)ヤーマン <6630> 3910 +78.54%
(4)ソフトバンク・テクノロジー <4726> 3075 +49.71%
(5)マネースクウェアHD <8728> 3075 +49.71%
(6)鳥貴族 <3193> 2582 +45.38%
(7)シーアールイー <3458> 3455 +42.42%
(8)ネクステージ <3186> 1517 +41.38%
(9)ニチユ三菱フォークリフト <7105> 669 +39.09%
(10)ネクシィーズグループ <4346> 1431 +38.26%
※銘柄、証券コード、9月30日終値、月間値上がり率の順。

9月の日経平均は、上旬に1万7000円の大台を超えたものの長続きせず、結局1万6000円台でのボックス圏で推移した。ランキングは日経平均との連動性が低く、独自材料で買われた銘柄が目立つ。