「企業のデジタル度ランキング」が発表され、16カ国中日本は最下位となった。上位3カ国はインド、ブラジル、メキシコと、テクノロジーを経済成長の糧にしようとデジタル化に全力を注いでいる新興国が独占。

この調査はDellテクノロジーズが今年1月から3月にわたり、4000人の企業リーダー(従業員数250人以上の事業規模)へのサーベイを通して、各社のデジタル度を測定したものだ。大中企業のデジタル化への取り組み方やそれに対する反応が、各リーダーのの回答に反映されている。

意外なことにFinTechの代表都市、ロンドンやシリコンバレー、ニューヨークを誇る英国・米国は上位10カ国にはいっていない。日本やスイス、カナダなどの企業も、あまり積極的な姿勢を示していない。つまりテクノロジーの発展と企業側の姿勢には、かなりの温度差があることがわかる。

消費者の生活や事業の効率化に役立つはずのテクノロジーだが、導入する側にとっては「新たなシステムを築くことに対する不安感やわずらわしさ」が勝ってしまうようだ。

そのためテクノロジー化に熱心な企業は全体の53%にとどまり、残りは様子を見ながら徐々に着手、あるいは「未知のものには蓋をする」といった姿勢をかたくなに維持している。

こうした各企業のデジタル成熟度が、目に見える成果となってあらわれ始めるのは時間の問題だろう。伝統をかたくなに守ろうとする企業がどこまで従来のやり方に固執していられるのか、大変興味深いところだ。

企業がデジタル化に積極的な16カ国 経済大国の企業は消極的?

16位 日本
15位 中国
14位 カナダ
13位 米国
12位 スイス
11位 英国

10位 イタリア
9位 フランス
8位 オランダ
6位 サウジアラビア
6位 アラブ首長国連邦
5位 ドイツ
4位 オーストラリア
3位 メキシコ
2位 ブラジル
1位 インド

(ZUU online 編集部)

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