世界163カ国の地球全体への貢献度を測る「優良国指数(Good County Index)」の2016年版が発表され、日本はアジアから唯一20位入りを果たし19位となった。

上位はトップ3のスウェーデン、デンマーク、オランダを筆頭に圧倒的に欧州国が多く、これらの地域では評価項目となった「科学・テクノロジー」「文化」「国際平和と安全保障」「世界秩序」「地球・環境」「繁栄・平等性」「健康」で総合的に突出していることがわかる。

日本が最も高評価を受けた項目は16位の「健康」面で、 WHO(世界保健機関)を始めとする非営利団体への寄付や食糧援助活動を通して、世界や人類に貢献している。その反面、難民の受けいれを頑なに拒否する姿勢やフェアトレード(公正取引)にあまり力をいれていない事実が、マイナス評価につながっている。

また「繁栄・平等性」が60位、「科学・テクノロジー」が50位と、まだまだ世界水準の貢献というには役不足のようだ。

アジア圏では日本に次いでシンガポールが22位。環境と繁栄に対する評価が非常に高いが、こちらも世界秩序貢献への努力が必要なようだ。近隣国中国は64位という結果に。

「優良国指数」は50カ国以上の政府機関での勤務経験を持ち、英イースト・アングリア大学の名誉教授でもあるサイモン・アンホルト氏と、非営利国際団体インターナショナル・プレース・ブレンディング・アソシエーションのロバート・ゴバーズ会長が、対象国のデータを参照に作成したものだ。

地球・人類への貢献度が高い20カ国

20位 米国
19位 日本
18位 オーストラリア
17位 ルクセンブルグ
16位 イタリア
15位 サイプレス
14位 ベルギー
13位 ノルウェー
12位 ニュージーランド
11位 アイルランド

10位 カナダ
9位 オーストリア
8位 フランス
7位 フィンランド
6位 ドイツ
5位 スイス
4位 英国
3位 オランダ
2位 デンマーク
1位 スウェーデン

(ZUU online 編集部)

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