今朝はウルトラスーパームーンの十六夜の月がきれいに見えていましたが、株式市場も引き続き堅調となっています。日経平均は昨日は小幅安となりましたが、円安がさらに進んでおり、堅調な地合いが期待されます。日米欧では「債券売り、株買い」の流れとなっており、米国の利上げを織り込む動きになっているということでしょう。
長期金利の上昇、10年国債が0%になったのがトランプ効果という記事も出ていましたが、「トランプ効果」などではなく、単純に「大統領選挙」でのリスクが終わったので、素直に米国の利上げを織り込んでいるということでしょう。日銀が「イールドカーブコントロール」をすると言っているので、日本でも長期金利が上昇しているということでしょう。何でもかんでも「トランプ、トランプ」と言っていると、先が見えなくなってしまうと思います。ここのところの「債券売り、株買い」の流れも今月に入ってからの米経済指標がほとんど予想を上回って好調であるということで利上げ必至、ということが本当のところの要因と思います。
さすがに上げ一服となるかと思いましたが、米国株が高く、為替も円安、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物も堅調となっていることから本日の日本市場も堅調な展開が期待されます。金利の上昇などは気になるところですが、「債券売り、株買い」の動きが続いているということで主力銘柄、円安メリット銘柄を中心に堅調な展開が続きそうです。ただ、ここからはさすがに18,000円を意識するところでいったんは上値も限られて来そうです。
17,500円どころか一気に18,000円を目指すような動きになって来ました。ちょうど一昨年のこの時期の動きと同じような展開になって来ており、「黒田バズーカ」が「トランプバズーカ」に変わったと考えればいいのでしょう。そうなると当時は18,000円を超えていったん手仕舞い売りに押されるということになったのですが・・・。ただ、さすがに今回はそれほど買い上がる材料とも考えにくく、17,000円台後半での動きが続くということになりそうです。
本日の投資戦略
米国市場でも日本市場でも「債券売り、株買い」の流れになってきているようです。「トランプ次期大統領の政策」が上昇要因と言っていますが、素直に足元の経済指標が好調ということや12月利上げを織り込む動きとみて良いのだと思います。
これまで米国の利上げが取りざたされると「リスク回避」で株まで売られていたのですが、素直な動きになっているということでしょう。それもこれも米国を中心に足元の景気が悪くないということの表れと思われ、日本市場でも債券売り、株買いの動きが続きそうです。幸いなことに国債も日銀が買うということなのですから、しばらくはこの流れが続くと思います。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・
アルゴナビス
)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。
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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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