アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

11月=秋、とは思えない寒さになっていますが、心配された雪にはなっていないようです。米国市場が堅調な地合いが続き、と書いたところでまた地震です。雪が降ったり、地震があったりと大変な年末となりそうです。米国ではここから「クリスマス商戦」に入るのですが、日本でもイオン <8267> 、ユニクロ(ファーストリテイリング= <9983> )などは「ブラックフライデー」セール、「感謝祭セール」と米国のクリスマス商戦に便乗しているようです。

それでも昨日近所のユニクロに出かけたのですが、セーターを買うのに40~50分レジに並びました。雪が降る、と言われていたせいもあると思いますが、必ずしも消費が落ち込んでいるということでもなく、「お金を使うところが限られている」という感じです。デフレ脱却とはいかない感じですが、株高効果も出てくるのではないかと期待します。

日本市場が休場となっている間の米国市場は堅調となったことや大きく円安となったことから休日明けの日本市場は買い先行となりそうです。信用売りが多くなっている銘柄も多く、米国市場が休場となるところでも円安を素直に好感して買われそうです。目先的な過熱感が強いことから手仕舞い売りに押されて上値も限られそうですが、円安メリット銘柄を中心に買い直されそうです。

少なくとも18,000円水準までの調整があるかと思いましたが、一気に18,500円を意識するところまで上昇となりそうです。買戻しやヘッジの先物買いで指数が押し上げられるということもありそうです。ただ、目先的な過熱感が強いということでもあり、為替に敏感に反応しながらさすがにいったんは18,000円水準までの調整はあると思います。

本日の投資戦略

日本市場が休場の間もドル高=円安の動きが続き、シカゴ市場の日経平均先物が大きく買われています。目先的な過熱感もものともせず、手仕舞い売りをこなして買われているということでしょう。トヨタ <7203> や三菱UFJ <8306> などに「逆日歩」がついていることでもわかるように、「カラ売り」の買い戻しが相場上昇に拍車をかけているということで、売りの買い戻しが一巡となったあとの調整もあると思います。

「もういいだろう」と思っているなかでの上昇でそろそろ買い一巡となっても良いところなのですが、円安が進んでいるということで堅調な地合いが続いています。日本市場が休場の間も円安が進んでいることから買い先行となりそうです。さすがに18,500円を意識すると手仕舞い売りも出てくるのでしょうが、「まだはもうなり、もうはまだなり」ということで、そろそろ良いだろうと思っているうちは堅調な展開が続くのでしょう。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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